こんにちわ、かわうそです。
かわうそは3年間、アメリカ・ニューヨークで生活をしていました。
小学生低学年のころに1年間だけ海外にいたことはあったものの、物心ついてから海外で暮らすという経験はありません。
日本を離れて暮らすということについて、あまり深く考えず、とりあえず飛び込んだアメリカ生活。
そこで経験した、やはり日本とは違うと思ったことをつらつらと書いていきます。
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もちろん、数年前の話だし、たまたまだったということもあるかもしれませんが、大事なのは「価値観はひとつではない」こと。
日本に暮らしていると、同じ言語、同じ時間、似通った文化背景で育ってきているので、地方にいってもそんなに驚くことはありません。
でも、海外に行けば、やはりそれは井の中の蛙だったと思い知らされます。
■ これからアメリカで暮らす予定のある人
■ 警察官の日米の違いに興味がある人
■ 海外のことを知りたい!海外に興味がある人
■ アメリカ旅行に行く予定のある人
その1:アメリカの警官の前で不審な動きをすると、銃で撃たれる可能性があります。
9.11のテロ以降、安全になったといわれるニューヨーク。
2001年以前はニューヨークはほんとうに危険な街でした。
地下鉄は薄暗く、落書きだらけ。
明るい表通りを一歩裏道に入ると、日本では感じたことのない視線を一斉に浴びました。
テロ以降、ニューヨークはセキュリティが非常に厳しい街になり、ビジネス街など真夜中でも歩けるくらいになりました。
そこには、非常に厳しいアメリカの警官の対応があるのです。
ニューヨークでアメリカの警官を見かけたら、挙動不審な動きはやめておきましょう。
アメリカの警官は、いつ何時、銃で撃たれるかわからないという神経で歩いています。
そして、アメリカでは「自分の身は自分で守る」が徹底されている国。
アメリカの警官が少しでも”あぶない”と感じたら、即座に銃に手をやり、なんの躊躇いもなく発砲するでしょう。
なぜなら、警官も命がけだからです。
ニューヨーク・マンハッタンにある中央駅「グランドセントラルステーション」。
通勤で毎日使っていましたが、ここは人が集まる場所なのでテロの格好の標的になります。
よって、アメリカの警官はおろか、迷彩服の軍人が普通にマシンガンをもって歩いているのです。
そして、少しでも不穏な空気を察知すると、その場にいるアメリカの警官複数人が一斉に対象者を取り囲み、すぐにでも銃を撃てる態勢に入ります。
私も一度ならず、何度もその光景を目の当たりにしました。
アメリカ人はもともと体が大きいのですが、アメリカの警官はさらに恰幅がよく、ひとまわりもふたまわりも大きく感じます。
そんなアメリカの警官が5~6名で駅の片隅に座り込んでいる浮浪者風の男を一斉に取り囲み、尋問を始めたのです。
そうなった瞬間、まわりの人間は一斉に逃げ出します。
なぜなら、銃撃戦になる可能性が十分にあり、流れ弾が飛んでくる可能性が非常に高いからです。
銃撃戦になった場合に、アメリカの警官は相手を完全に仕留めるまで銃を撃ち尽くすのが基本。
私も即座に逃げ出したため、その後どうなったのかはわかりませんが、皆さんも旅行などでそういった光景を目撃したら、すぐに逃げ出してください。
(よくわかっていないもの好きな観光客が遠巻きに見ていることもありますが、絶対にやめてください)
その2:運転中にアメリカの警官から停止を求められたら素直に従い、必ず降りてはいけません。
クルマの運転中、後ろからサイレンを鳴らしながら停止を求められる経験をしたことがありますか。
日本では、これをやられたら
「あー、減点だ。せっかく免許証ゴールドなのに。。。」
と嘆きますよね。
アメリカでは違います。
極度の緊張と、半端ない恐怖を覚えます。
なぜなら、相手はアメリカの警官だからです。
アメリカは銃社会。
アメリカの警官は、相手が撃ってくることを最初から想定して行動します。
まず、アメリカの警官にクルマの停止を求められたら、絶対にクルマから降りてはいけません。
そして、両手をハンドルに載せて、何も持っていないことをアピールしてください。
すべては警官の指示に従うのです。
アメリカの警官もこのとき緊張をしています。
アメリカで警官が車両をとめるとき、相手から反撃されることを想定しているため、命の危険を感じているのです。
そして、アメリカの警官は前述した通り、少しでも命の危険を感じたら、躊躇なく発砲します。
反撃される可能性があるため、反撃されることのないように、徹底的に銃を撃ち尽くします。
クルマから降りるという行為は、アメリカの警官にとって反撃をしようとする行為ともとれるため、身動きのとりずらいクルマの中にいさせられるのです。
そして、銃を隠し持たないように、手を目に見える位置であるハンドルに置かせるのです。
アメリカでクルマを運転していて、もしアメリカの警官に停められたならこの2点は必ず気を付けましょう。
ただし、理不尽なことには必ず言葉で言い返しましょう。
あなたがやっていないことはその場で認めてはいけません。
しっかりと主張することで、えん罪を防ぐこともできます。
その3:救急車を呼ぶとアメリカの警官もついてくる
アメリカで救急車を呼ぶときは、何番にダイヤルするでしょうか。
答えは「911」です。
では、警察を呼ぶときは?
これも同じ「911」です。
アメリカでは「緊急車両通報」のダイヤルとなっており、警察、救急の区別はありません。
そして、「911」に電話をすると、アメリカの警官と救急が両方来ます。
アメリカで生活をしていたとき、妻が包丁で手を大きく切ってしまい、「911」に電話をしたことがあります。
そのとき、もちろん妻が包丁で手を切ったことを伝えましたが、救急車と警察が両方やってきました。
そして、アメリカの警官がまず家の中に踏み込み事件性がないか確認するのです。
正直、こちらは妻が手を切って血だらけになっているので、早く救急車で病院に連れて行ってもらいたかったのですが、気も動転しており、うまく説明もできません。
しばらくチェックしたあと、事件性はないと判断され、ようやく救急車で病院に搬送してくれました。
このように、日本との違いはたくさんあります。
当たり前ですが。
その国、その土地での文化、習わしはそこでしかわからない。
ぜひぜひ、日本を飛び出して、世界を経験してみてください。