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『麒麟がくる』なぜ今、明智光秀なのか。2020年NHK大河ドラマを紐解く。

 オリンピック特別大河ドラマ『いだてん』の視聴率があまり振るわず、もうNHKの心は次の2020年大河ドラマ『麒麟がくる』に意識が向かっているようです。

 

麒麟がくる』は長谷川博己が主役明智光秀を演じる、2020年NHKの大河ドラマです。

 

NHKによると、近年の明智光秀研究によってあらたな明智光秀像が浮かび上がってきたことから、『麒麟がくる』では新しい明智光秀を描くと制作会見で発表されています。

 

しかしながら、ほとんどの方が「明智光秀」と聞いて思い浮かぶイメージの一番が「裏切り者」ではないでしょうか。

 

ではなぜ今、明智光秀が大河ドラマに採用されたのか
その謎を紐解いてみたいと思います。

 

明智光秀とは

明智光秀
画像引用元: 「明智光秀」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(2019年4月27日引用)

 

一般的に知られている明智光秀は、足利義昭に仕えながら織田信長に仕え、器用に公家と武家の間を渡り歩きながら、その類まれなる才能と策略で、羽柴秀吉(豊臣秀吉)と肩を並べるほどの出世をしながらも、突然謀反を起こし、本能寺にて主君織田信長を討ち果たすというものでしょう。

 

しかしこれは明智光秀の後半生でしかありません。
実は、明智光秀の前半生は謎に満ちています

 

出自は清和源氏の流れをくむ土岐氏の支流、明智氏であるといわれています。
前半生は歴史書にほとんど登場しないため、生年も正確にはわかっていませんが、美濃の生まれであったことは確かなようです。

 

土岐氏にかわって美濃をおさめた斎藤道三に仕えるも、道三の死によって一族は離散。
その後は越前朝倉氏に10年間仕えたようです。

 

斎藤道三越前朝倉と聞いて、歴史好きな方ならすぐピンとくるかと思います。
そう、織田信長との関係がこの時点ですでにあったとしても不思議ではないということです。

 

当時、将軍家足利氏は名ばかりのもので実質的な力はほとんど持たず、各国の有力者を頼るしかありませんでした。
時の将軍足利義昭は、京にも近く、由緒正しい血統をもつ朝倉氏を頼ろうと接触を試みます。
このとき明智光秀は足利義昭と近づくことになります。

 

足利義昭は朝倉義景に上洛を促すも、朝倉義景は一向に動かない。
そこで足利義昭は朝倉義景を見限り、織田信長に近づこうとするのです。。

 

史実では明智光秀の名前が織田信長の書状に登場するのはこのあたりです。
しかし当時の明智光秀はまだ身分の低い一兵卒であったでしょう。

 

ただ、才能ある人物を見つける天賦の才をもった織田信長に見いだされたことは想像がつきます。

麒麟とは

麒麟
ここで大河ドラマのタイトル『麒麟がくる』について考えてみましょう。

 

麒麟』とは、想像上の動物で、万物の生き物の長と言われています。

 

その性質は非常に穏やかで、殺生を嫌い、麒麟が歩く草の上にいる小さな虫すらも踏みつけて殺さないように空をかけたといわれています。
また、中国で五経のひとつであり礼について解説・理論を述べた「礼記(らいき)」によると、”王が仁政を行うと世にあらわれた”とも言われている聖獣です。

 

礼記(らいき)
儒家の経典で、五経の一。礼についての解説・理論を述べたもの。四九編。前漢の戴聖たいせいが古い礼の記録を整理したものといわれ、「小戴礼」ともよばれる。儀礼の解説および音楽・政治・学問における礼の根本精神について述べており、唐代に他の礼書を抑えて五経の中に加えられた。
出典元:大辞林 第三版(2019年4月27日引用)

なぜ『麒麟』なのか

麒麟
麒麟』は想像上の聖獣であり、王が仁政を行う際に現れるといわれています。

 

つまり、明智光秀のことを『麒麟』になぞらえて、王(=織田信長)が仁政を行う際に登場したと考えられます。
近年、明智光秀の「裏切り」「密会」「冷酷」といった負の側面について見直しがされています。

 

理由は明確ではありませんが、これらのイメージは特にルイス=フロイスという宣教師が記した『フロイス日本史』に多く見られますが、フロイスは後に豊臣秀吉にも謁見し、秀吉による「バテレン追放令」でも日本を追われなかったことから、そこには偏見が入っているのではと想像されます。

 

つまり、常に歴史とは勝者の歴史であり、敗者にはその敗者たる所以を記載するのが歴史書であるということです。

 

敗者である光秀が悪く描かれていたとしても不思議ではないということになります。
一方明智光秀には以下のような側面があったといわれています。

 

志賀郡で一向一揆と戦った時、明智軍の兵18人が戦死した。光秀は戦死者を弔うため、供養米を西教寺に寄進した。西教寺には光秀の寄進状が残されている。他にも、この戦で負傷した家臣への光秀の見舞いの書状が2通残されていて、家臣へのこのような心遣いは他の武将にはほとんど見られないものであった
内政手腕に優れ、領民を愛して善政を布いたといわれ、現在も光秀の遺徳を偲ぶ地域が数多くある。
現代に至る亀岡市、福知山市の市街は、光秀が築城を行い、城下町を整理したことに始まる。亀岡では、光秀を偲んで亀岡光秀まつりが行われている。福知山には、「福知山出て 長田野越えて 駒を早めて亀山へ」と光秀を偲ぶ福知山音頭が伝わっている。
出典: 「明智光秀」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(2019年4月27日引用)
明智光秀は仁徳を兼ね備えた人物であった可能性があります。

 

よって、明智光秀=麒麟になぞらえ、王=織田信長に仕えるも、織田信長が比叡山延暦寺焼き討ちや天皇すら排し自らが神となるような傍若無人なふるまいを行うようになったとき、自らが成敗をしたというのが大河ドラマ『麒麟がくる』の意味合いではないかと考えられるのです。

 

なぜいま大河ドラマで明智光秀なのか

麒麟がくる
このように明智光秀は敗者の常により、ネガティブなイメージを植え付けらえてしまいましたが、本当は仁徳者であった

 

というのが、この大河のテーマなのかもしれません。

 

もちろん、大河ドラマで一番視聴率が取れるのは戦国時代、且つ織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった歴史を知らない人でも知っている人物であることが非常に重要なのです。

 

しかし、これらスーパーヒーローはもはや出尽くした感があります。
そこで、近年の研究であらたな人物像が浮かび上がってきた明智光秀に白羽の矢が立ったのではないでしょうか。

 

明智光秀であれば、最も人気のあるこの時代のスーパーヒーローに最も近い立場であり、且つ、その半生は謎に満ちていることから脚本も書きやすい。

 

もちろん世の中の評判はダークヒーローであることは間違いありませんが、それを新しい視点で描き出すことで世の中の興味を引こうとしている可能性があるのです。

明智光秀の謀反を示唆した句

明智光秀辞世の句
ところで、 「時=とき(明智氏の本家土岐氏を指す)は今」「雨が下しる=あめがしたしる=天下」と読める、明智光秀が謀反を起こす直前に詠んだ謀反を示唆する句として有名な 「時は今 雨が下しる 五月哉」には続きがあったことをご存知でしょうか。

 

この句は、連歌会で詠われた発句(最初の句)であり、この句に続く歌がありました。

 

水上まさる庭のまつ山」が第2句といわれています(ただし、詠み手は光秀ではありません)。

 

ここでもし意味があるとするならばまず、「水上まさる」というのは、光秀が源氏信長が平氏であることを前提に考えれば、「水上=みなもと=源氏」がまさるという意味になります。
「庭」は古来、朝廷という意味でしばしば使われており、「まつ山」というのは、待望しているというときの常套句です。

 

したがって、この第2句は、「源氏(光秀)の勝利することを朝廷が待ち望んでいる」という意味になるという解釈があるといいます。
引用出典: 「明智光秀」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(2019年4月27日引用)

まとめ

■明智光秀は
織田信長に謀反を起こした歴史上の有名な武将。
しかしその半生はあまりよくわかっていない。
斎藤道三、朝倉義景に仕え、足利義昭を介して織田信長とつながる人物である。
■麒麟とは
想像上の聖獣で、万物の生物の長といわれている。さらに、中国の礼について記された「礼記(らいき)」では王が仁政を行うと現れるといわれている。
■なぜ『麒麟』なのか
『麒麟』は王が仁政を行うと現れるといわれている。つまり明智光秀を『麒麟』になぞらえていると考えられる。
織田信長を殺害したのも、織田信長が仁政を行わくなったから、、という理由ではないか。
■なぜいま大河ドラマで明智光秀なのか
大河ドラマのテーマとして明智光秀が仁徳者であるというあたらしい解釈をもとに、人気のある戦国時代を描くとすれば織田信長や豊臣秀吉といったスーパースターの一番近い人物としてもっとも適していたと考えられる。
■明智光秀の謀反を示唆した句
かの有名な「時は今 雨が下しる 五月哉」は連歌であり、続く下の句として「水上まさる庭のまつ山」があるが、これは「水上=みなもと=源氏」まさる「庭=朝廷」「まつ山=待つ山」。つまり朝廷も源氏である明智氏が立つことを待っていると読める。

 

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