現在20時47分。
あなたはまだ会社で働いてますか?
家にいる家族はどう思ってますかね。
「今日も残業代稼いでありがたい!」
「帰ってこられても面倒くさいから、夜遅くていいのに」
「晩御飯また用意するの!?」
「せっかく休んでるんだから帰ってこないで」
これ、全部あなたのせい。
毎日、仕事仕事でろくに家事もしない。
家事をしないのは100歩譲っていいとして、家族に関心を払わない。
「今日、○○ちゃんの学校でこんなことがあったよ」
「今度の日曜日はどこどこ行くのはどうかな」
「みんながんばってるから、明日の夜ご飯はみんなでご飯食べに行こっか」
家族が昼間、離れている分、意識して興味を持たないと、相手との距離は広がっていくばかり。
「仕事が終わらないんだ」
「そのかわりお金稼いでるでしょ」
「早く出世して、もっとお金を稼がないと」
「仕方ないだろ、クライアントがいるんだから」
これ、全部、私の物語です。
8~9年前、こどもがまだ3歳くらいで、妻が時短でした。
私は大企業をクライアントに持つセールスマンで、複数の部門からたくさんの引き合いをもらい、それに比例をする億単位の売り上げをあげていました。
プロジェクトはやればやるほど生まれ、売り上げはうなぎのぼり。
トップセールスとして、部門の中でもみなのあこがれの的となっていました。
私は全国を飛び回り、朝は始発、夜はタクシーどころか、終電から飲みに行って、4時頃シャワーを浴びに帰る程度。
子供が保育園で何をして、どんな遊びが好きなのか、誰と仲良くしてて、保育士はどんな人か。
そんなこと、まったく頭をかすりもしなければ、子供が熱を出しても、私が休むなんて考えもしませんでした。
それから私が転勤になり、妻が会社を辞めました。
その間、妻は子供と大切な時間を過ごし、子供は優しく、よく話しをする賢い子供に育ちました。
妻はこんなどうしようもない私でも愛想を尽かすことなく、私を見捨てずにまだついてきてくれています。
子供がもっともかわいい時期、いまよその子供を見ても、胸がジーンとなるくらい心が熱くなる、そんな思いをして、いま私はあの頃を思い出すたびに自分の惨めさ、滑稽さ、愚かさに押しつぶされそうになります。
あなたは、まだ家族と一緒の時間を過ごそうとしてないんですか。
あなたが出世して、喜ぶのは誰ですか。
お金を稼いで何に使うのですか。
あなたの人生の目標は何ですか。
あなたは何で結婚して子供を作ったのですか。
会社はあなたのために何もしてくれませんよ。
あなたががんばって稼いでも、得られるのはお金だけ。
あなたが稼げなくなったら、他の人を探すだけ。
あなたが本当にやりたいことや、大事にしたいことなんてまったく考えてくれませんよ。
あなたは、あなたの人生をあなた自身がプロデュースするのです。
そのために、会社とは距離をおいてください。
あなたが、会社やクライアントに「できません」といって困るのはあなたではありません。
無責任かと思うかもしれません。
でも、あなたはあなたの時間を削って無理をしようとしていませんか。
無理な要求にはできませんというのです。
「やってもないのに、そんなこと言うべきじゃない。」
「だからネガティブと言われるんだ。」
「クライアントに寄り添ってない。」
無理な要求を飲んで喜ぶのは誰ですか?
あなたの家族ですか?
あなた自身ですか?
そういうことです。
あなたの人生です。
あなたが大切に思う人、大切な時間、大切な夢。
それを奪われてでも達成しないといけないことって何でしょう。
さあ、あなたはいまからあなたの人生を歩むのです。
会社が敷いたレールに乗ってもあなたの大切なモノはそこにはありませんよ。
レールから降りるのは勇気が必要かもしれません。
一時的に家族も白い目で見るかもしれません。
でも、あなたが大切だと思う家族は、あなたのことを大切だと思ってますよね。
あなたが、あなたとあなたの家族にとって大切なモノを見つけるためなら、どこへも行かない、ただ会社のためだけに走るレールの上から降りることに理解をしてくれるはず。
それには家族と話しをしてください。
いままで会社のレールしか見てこなかった人間が、いきなり降りると宣言してもうまくいきっこありません。
そんなあなたが、やるべきは家族が第一だと家族にわかってもらうことです。
それはお金ではありません。
家族が大事にしていることを、あなたも大事にするのです。