「まるで”専業主婦は年金問題で得しているようでずるい“と働く女性が怒っているようだ」
週刊ポストが2019年5月3日・10日号で掲載した記事「働く女性の声を受け『無職の専業主婦』の年金半額案も検討される」という記事を掲載し、Yahoo!ニュースにマネーポストWEB記事として配信された途端に、一気に反響が広まり、専業主婦の人も働いている人も、この記事を読んで、週刊ポストを購入した人も多かったのではないでしょうか。
アクセスの集め方について勉強をして、どういう記事がアクセスを集めるのか、そもそもアクセスを集めるというのがどういうことか少しですがわかってきたところで、あらためて世の中のメディア記事を眺めると、なんとなくそのタイトルがどういう意図で書かれているのかというのが見えてきました。
実際に検証ができているわけではありませんので、推測の域を超えませんが、今回の記事をもとにメディアがやっていることを大胆に予想してみたいと思います。
専業主婦の年金問題、ずるいと感じる人は誰か。
いま話題になっている週刊ポストのWEB記事「働く女性の声を受け「無職の専業主婦」の年金半額案も検討される」はこちら:
まず、タイトルからして挑発的です。
「働く女性の声を受け」と書いていますが、実際に働く女性の声を統計的に調査をしたのかまったくわかりません。
さらに「無職の専業主婦」がさらに挑発します。
世の中には専業主婦をしたくてしている人ばかりでもありませんし、待機児童問題に代表されるように、働きたくても働けない女性が多くいることを大手メディアの記者が知らないはずがありません。
そもそも日本の出生率が下がっている現状で、子供の面倒をだれが見るのかという議論を置き去りにして、とにかく「共働きになれ」というのは乱暴な議論であることは誰しもが認めるところでしょう。
さらに、「ずるい」と感じる人は正確には「働く女性」ではなく、ともに第3号被保険者の年金制度を支える第2号被保険者であり、その中でも家族をもたない独身会社員や公務員等というのが筋です。
よって、「働く女性」と言い切るのは、あきらかに何らかの意図が感じられるわけです。
そこで思いつくのが「キーワードボリューム」と「炎上商法」です。
キーワードボリュームとは
ブログを書いている人なら聞いたことがあると思います。
「キーワードボリューム」という言葉。
これは、あるキーワードに対して、どれくらいの検索ニーズがあるのかというのを推定したデータです。
今回、「働く女性の声を受け『無職の専業主婦』の年金半額案も検討される」という記事の単語をキーワードとして、それぞれのボリュームを調べてみました。
「働く女性」・・・ 1000~1万
「専業主婦」・・・ 1万~10万
「年金」・・・ 10万~100万
これは「Google 広告」で調査した、月間の推定検索回数です。
ちなみに、「Google 広告」では、これらのキーワードから関連する広告の入札単価も表示されており「専業主婦」というキーワードは高単価の入札価格が表示されていました。
つまり、以下のことが言えるのです。
・キーワードを含めたタイトル記事と記事内容で人が集まりやすい
・その記事に表示される広告スペースは高く売れる
ということは、”「働く女性」の声を受け無職の「専業主婦」の「年金」半額案も検討される”という、そもそもの検索を狙ったタイトル付けをしていると想定されるのです。
この記事は炎上商法なのか
もうひとつは炎上商法でしょう。
最近ではあえて炎上させて一気にアクセス数をかせぐという手法が散見されます。
前々から炎上させることで知名度を一気にあげているという批判がありましたが、SEO的にもアクセスの高い記事は検索順位があがりやすいといわれてるのです。
気になったのは、記事の短さです。
これは週刊誌などの紙媒体の売り上げをあげるときに行われる手法ですが、短くても話題となるWEB記事が拡散されることで、もとの紙媒体を買って読もうという人が増え、売り上げがあがるというものです。
今回の記事は明らかにこの手法を使っていると思われます。
そして、見事に当たっている。
最後に
ちなみに、この記事もSEO的に検索されるであろうタイトル付けを意図的に試みています。
検索順位があがるかどうかは、この記事を執筆している現段階ではまだわかりませんが。
まとめ
■専業主婦の年金問題、ずるいと感じる人はいたのか。
・ずるいと感じる人は「働く女性」ではない
・これはあきらかに意図的につけられたタイトル
■キーワードボリュームとは
・このタイトルに含まれる「働く女性」「専業主婦」「年金」は検索されるニーズが高く、広告入札金額も高い。
・このキーワードで意図的に作成されたタイトルと想定される
■この記事は炎上商法なのか
・短く、挑発的なWEB記事は、紙媒体の売り上げをあげるための常套手段
・実際に炎上し、随所でこの記事の話題が広まっており、この記事を掲載した執筆者の意図は大当たりしたといえる
ブログを書いて、SEO的なことを少しでも勉強していると、世の中にある記事がどうしてそのように書かれたのかがなんとなく見えてきます。
これも、インターネットという偏りのある情報から身を守るひとつの手段ですので、ぜひそうした目で記事タイトルを眺めてみるのもおススメです。
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