こんにちわ、かわうそ(@kawauso5125)です。
かわうそは歴史好きです。
特に戦国時代。安土桃山時代ともいいます。
このころ、古い封建制度からあたらしい時代を切り開こうと、綺羅星のごとくスーパースターたちが群雄割拠して日本全国から立ち上がりました。
我も我もと、古い制度を打ち破り、自らの才覚と度胸、運でのし上がっていこうという逸材が日本各地に現れたわけです。
そんな時代にあらわれた誰もが知っている人物「織田信長」。
そして、その織田信長の天下統一を直前で葬り去った男「明智光秀」。
2020年の大河ドラマは「明智光秀」を主役にした「麒麟がくる」。
「麒麟がくる」という題名と、「明智光秀」が「織田信長」に対して起こした謀反の理由についてご紹介していきます。
麒麟がくる 2020年NHK大河ドラマ
記念すべき2回目の東京オリンピックが行われる2020年──
21世紀の日本にとって大きな節目を迎える年です。そのメモリアル・イヤーに、大河ドラマで最も人気の高い「戦国時代」をはじめて4Kでフル撮影、従来とはまったく異なる新しい解釈で英雄たちを描く、まさしく「大河新時代」の幕開けともいえる作品が第59作「麒麟がくる」です。
「麒麟がくる」は、大河ドラマの原点に戻り、戦国初期の群雄割拠の戦乱のなか、各地の英傑たちが天下を狙って、命をかけ愛をかけ戦う、戦国のビギニングにして「一大叙事詩」です。
脚本は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策のオリジナル。
大河ドラマとしては初めて智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光があてられます。物語は、1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」であった時代から始まり、丹念にそれぞれの誕生を描いていきます。
若き明智光秀、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして秀吉が、家康が、所狭しと駆け巡る…「麒麟がくる」──新たな時代の大河ドラマの始まりです。
引用元:NHK公式ホームページ大河ドラマ 麒麟(きりん)がくる(2019年3月21日引用)
NHK大河ドラマでは、これまでも戦国時代に焦点をあててその時代の英雄たちの生涯を1年かけてドラマ化してきました。
近年で言えば当時世にも珍しい、女性にして主君となった井伊直虎のドラマ「おんな城主 直虎」や真田幸村の一生を描いた「真田丸」が有名ですね。
現在放映中の「いだてん」など例外はあるものの、大河ドラマといえば鎌倉時代、平安時代、幕末をほぼ交互に放映してきました。
「いだてん」の前は幕末から明治黎明期を描いた西郷隆盛の「西郷どん」だったので、「いだてん」がオリンピックの特別番組であることを考えれば、この『麒麟がくる』の戦国時代というのは順当なところではあります。
『麒麟がくる』題名の意味
ところで、大河ドラマではその象徴的な題名が話題になります。
現在放映中の「いだてん」はまさに主人公そのもの、「西郷どん」は西郷隆盛の性格を表したもの、「真田丸」は大阪城での真田幸村最後の戦いで築城した砦の名前から、真田幸村の人生を船に例えた言葉、東北復興の願いを込めた「八重の桜」は「桜」に希望をあらわしたものとなっています。
では、「麒麟がくる」とはどういう意味なのでしょうか。
神聖な幻の動物と考えられており、1000年生きるという。[要出典]動物を捕らえるための罠にかけることはできない。麒麟を傷つけたり、死骸に出くわしたりするのは、不吉なこととされる。
また、『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れる神聖な生き物「瑞獣」とされ、鳳凰、霊亀、応竜と共に「四霊」と総称されている。このことから、幼少から秀でた才を示す子どものことを、麒麟児や、天上の石麒麟などと称する。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』麒麟(2019年3月21日引用)
『麒麟がくる』の麒麟とは麒麟ビールで有名なあの麒麟です。
※ちなみに、麒麟ビールのビール缶の側面に描かれている「麒麟」に「キリン」という文字が隠されているのは有名な話ですね。ご存知でない方は、ぜひ見つけてみてください!
今回、『麒麟がくる』という題字にした意図はまだあきらかになっていません。
ですが、「王が仁政を行ったときに現れる」という故事から、麒麟が明智光秀のことを指しているのか、それとも・・・?
『麒麟がくる』主役は明智光秀
『麒麟がくる』の主役・明智光秀
その半生は謎に包まれているといわれています。
ある日突然のように織田信長の側近として登場し、活躍しだすのですがそれまでは明確な記述はないものとされています。
信長に仕えてからの明智光秀はその才覚を表し、織田信長家臣団の中でも豊臣秀吉がライバル視するほどの地位にまで上り詰めます。
ところが、本能寺の変にて主君である織田信長を討つという、非常にミステリアスな人物です。
個人的には『麒麟がくる』が「明智光秀」の生涯に焦点をあてたドラマというのが意外でもあり、どうして??という疑問もあります。
なぜなら、「明智光秀」と言えば、「本能寺の変」にて主君「織田信長」を殺し、自らが天下人となろうとするものの、三日天下と揶揄されるごとく、すぐに豊臣秀吉に阻止されて、殺されてしまうからです。
この、「明智光秀」=謀反人、「本能寺の変で主君を討った不忠義者」、豊臣秀吉に即座に敗れてしまう「三日天下」というイメージがあまりにも強く、あまりいい印象を持たないというのが正直なところではないでしょうか。
このドラマにて「明智光秀」の生涯をどのように描き、どのような明智光秀像を描いていくのが、大変興味深いところです。
明智光秀が謀反の理由とは
明智光秀は、主君織田信長を本能寺にて討ち果たしています。
信長は寝込みを襲われ、包囲されたのを悟ると、寺に火を放ち自害して果てた。信長の嫡男で織田家当主信忠は、宿泊していた妙覚寺から二条御新造に退いて戦ったが、やはり館に火を放って自刃した。2人の非業の死によって織田政権は崩壊し、天下人となった光秀であったが、中国大返しで畿内に戻った羽柴秀吉に山崎の戦いで敗れて、僅か13日後に光秀もまた同様の運命を辿った。この事件は戦国乱世が終息に向う契機となったので、戦国時代における最後の下剋上とも言われる。
光秀が謀反を起こした理由については、史学的には重要な研究テーマと見られておらず、定説が存在していない。一方で「日本史の謎」「永遠のミステリー」などと呼ばれ、専門の中世史研究家ではない多くの人々が多種多様な説を発表している。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』本能寺の変(2019年3月21日引用)
あまりにも有名な事件であるにも関わらず、短期間に明智光秀およびその家臣たちが殺されてしまったこと、そして理由がなんであれその後の歴史の解釈に影響を及ぼさないという理由から重要な研究テーマになっていないことから、理由は定かにはなっていません。
この中で近年の歴史の見直しによってこれまでの人物像からそのイメージが異なりつつあることから推測をしてみることもできます。
明智光秀が起こした謀反の理由のひとつに「徳川家康をもてなす饗応の任を解かれた」という説があります。
これは、徳川家康をもてなすにあたって明智光秀が満足な準備ができず、これに激怒した織田信長が明智光秀をしかりつけたというものです。
明智光秀は、このころ四国平定のために尽力していたにも関わらず織田信長の短期的な戦略変更によりその面目を潰されたり、そもそも毛利元就征伐をまかされている羽柴秀吉(豊臣秀吉)の応援に行かされるという状況にもがまんがならなかったという説もありますが、この饗応解任事件もひきがねになったといわれています。
近年の研究で、織田信長の人物像が見直され、織田信長はあくまでも「平和」を追い求めていたとされています。
そのために岐阜城を戦わずして相手を屈服させるためにあえて巨大に大きく見せて建城されたり、また織田信長の自宅には日本庭園しつらえ、諸将を招いてつながりを深めていたと言われています。
つまり、人と人とのつながりを目的としたおもてなし「饗宴」を非常に大事にしていたと考えられるのです。
当時、全国ほぼすべてを敵に回していた織田信長にとって唯一といってもいい実力者「徳川家康」をもてなすことは織田信長にとって非常に重要なイベントであったに違いありません。
その重要な役回りを解かれ、尚且つ信長自身も激怒し叱責をしたといわれる明智光秀の面目は丸つぶれだったのでしょう。
これが引き金のひとつになったと考えられることもできるのではないでしょうか。
大河ドラマ『麒麟がくる』
2020年 大河ドラマ「麒麟きりんがくる」
【放送予定】2020年1月~
【制作統括】落合 将
【演出】大原 拓、一色隆司、佐々木善春、深川貴志
【プロデューサー】藤並英樹