2019年4月30日17時、退位礼正殿の儀が執り行われ、今上天皇による最後のお言葉が発せられました。
この象徴的な出来事の陰で、もちろん頭をよぎるのは、2020年の中学受験において関連するテストが出題されるのではないかということです。
新年号「令和」とそれにまつわる出来事をいくつかピックアップして、テスト対策とあわせて平成最後のブログ記事としたいと思います。
2020中学受験6年生:「令和」に関するテスト予想
ポイント:
・今上天皇が退位するのは202年ぶり
・前回退位したのは光格天皇
・退位した1817年は江戸時代、元号は”文化”
・退位礼正の儀では三種の神器のうち、「剣」と「勾玉」、「玉璽」「御璽」が祭られた
・国民の代表である総理大臣「安倍晋三」氏が国民代表の辞を読み上げた
・「退位の礼」「即位の礼」、「大嘗祭」は政教分離を定めた憲法の規定に違反するとして公金支出の差し止めと損害賠償を求め、東京地方裁判所に提訴された。
1.天皇に関するテスト予想
以下の(A)(B)(C)に入る文字を答えよ。
日本国憲法に規定された日本国および日本国民統合の象徴たる地位、または当該地位にある個人とされている。
これは、太平洋戦争の敗戦により、アメリカはこれまで現人神としてあがめられていた天皇を一般の人間とし、これを政治と分離することで国家元首の地位を廃した。
(1)天皇制を廃止すべきという意見も多かったが、日本の占領行政を円滑に進めるため、また共産主義に対する防波堤とすべく形のみ君主制を存続させた。このとき昭和天皇自体も退位の意向を示したが、GHQの最高司令官である(A)とのちのサンフランシスコ平和条約の調印を行った(B)の反対により、昭和天皇は退位することはなかった。
また、(A)と昭和天皇がともに写真に写って新聞に掲載されると、これまで現人神と考えてきた国民は強い衝撃を受けた。1946年、(C)(俗に「人間宣言」)と呼ばれる官報により発布され、後の巡幸とあわせて天皇の神格化否定を国内外に広く知らしめた。
・・・(C)はさすがに中学受験では出てこないですかね。。
2.文化に関するテスト予想
202年前の1817年(文化14年)に、光格天皇は仁考天皇に譲位、太上天皇(上皇)となった。この「文化」とのちの元号「文政」とをあわせて(A)文化と呼ぶ。(A)文化は一般に現代に知られる江戸期の町人文化の全盛期にあたり、浮世絵や滑稽本、俳諧で有名な人物が多く傑出した時期であった。
(1)(A)に入る文字を答えよ
(2) 富士の絵を描き世界的にも有名となった浮世絵師とその代表作を答えよ
(3)主人公の弥次郎兵衛と喜多八、繋げて『弥次喜多』が活躍する滑稽本とその作者を答えよ
(4) 出身地である北信濃にある有名な寺や動揺に出てくるような動物を題材にした俳句を詠んだ俳句師を答えよ
3.徳川政権に関するテスト予想
以下の(A)から(D)に入る言葉を答えよ。
202年前に譲位を行った光格天皇の時代、徳川幕府は第11代将軍、徳川家斉が若干15歳の若さで将軍に就任した。
このとき浅間山噴火から東北地方を中心とした(A)などで一揆や打ちこわしが続発し、その他にも役人の賄賂などがあったため、家治時代に権勢を振るった(B)を罷免し、代わって徳川御三家から推挙された、陸奥白河藩主で名君の誉れ高かった(C)を老中首座に任命した。
これは家斉が若年のため、家斉と共に第11代将軍に目されていた(C)を御三家が立てて、家斉が成長するまでの代繋ぎにしようとしたのである。
(C)が主導した政策を(D)と呼ぶ。
答え
1.天皇に関するテスト答え
(A)ダグラス・マッカーサー
(B)吉田茂
(C)新日本建設に関する詔書
2.文化に関するテスト答え
(1)化政
(2) 葛飾北斎 富嶽三十六景
(3)東海道中膝栗毛 十返舎一九
(4)小林一茶
3.徳川政権に関するテスト答え
(A) 田沼意次
(B) 天明の大飢饉
(C) 松平定信
(D) 寛政の改革
まとめ
テスト対策としては以下の3つのテーマが考えられる
・天皇に関すること
・文化に関すること
・徳川政権に関すること
平成から令和に変わるということはあまりにも象徴的であるため、逆にテストには出題されない可能性もありますが、こうした歴史的な出来事をとらえて関連する事実を掘り下げるということが、有効なテスト対策になると思います。
本記事が平成最後の記事となります。
令和でもよろしくお願いします。