こんにちわ、かわうそです。
最近、ガンダムがNHK総合でも放映されるように、ガンダム人気が高まっています。
ガンダムシリーズは初代「機動戦士ガンダム」(以下ファースト・ガンダム)が放映された後、同作品の延長線上にたくさんの作品が生み出されました。
この『ポケットの中の戦争』も正式には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』という名称の全6話からなるOVA作品です。
当時、初のOVA作品として大変注目を集めたと同時に、ファースト・ガンダムにおける大戦のサイドストーリーとして、一般人から見た戦争の側面と非情さと合わせて、主役級のモビルスーツ:RX-78 NT-1 /ガンダムNT-1(アレックス)が登場するなど、モビルスーツファンにも垂涎ものの作品として有名になっています。
それでは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』についてそのあらすじ、感想、解説をご紹介します。
【ポケットの中の戦争】あらすじについて
機動戦士ガンダムのストーリー背景
ストーリーあらすじ
戦争末期、地球連邦軍のエースパイロット向けに開発が進められていたガンダム「RX-78 NT-1 アレックス」が、秘密裏に中立コロニー:サイド6に運び込まれます。
サイド6に住む普通の少年アル(アルフレッド・イズルハ)が偶然、ガンダムらしきものを手持ちのビデオカメラに収め、戦闘により撃墜されたザクに搭乗していたジオンの若きパイロット:バーニィ(バーナード・ワイズマン)に見せたことで、ジオン軍はこれを奪取もしくは破壊しようと「サイクロプス隊」を送り込み、秘密工作を始めます。
まだ幼い少年アルには、戦争は遠い出来事。そのカッコよさだけからバーニィに協力するのです。
ついにサイクロプス隊は機体をバラバラにして持ち込んだモビルスーツ:MS-18E ケンプファーが起動。
騒動の最中、「RX-78 NT-1 /ガンダムNT-1(アレックス)」を奪取する計画「ルビコン計画」が始動するのですが、、、
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 Blu-rayメモリアルボックス
【ポケットの中の戦争】感想
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』はOVA初作品として、ファースト・ガンダムの集大成として制作された作品「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」が劇場公開された次の年の1989年にリリースされました。
当時、「ガンダム」と言えば、宇宙を舞台にした人型ロボット「モビルスーツ」が戦う戦争のアニメ物語という認識が強く、特に私たち少年の心を離さなかったのは「モビルスーツ」のカッコよさでした。
第1話「戦場までは何マイル」に登場した洗練されたモビルスーツは、その後もずっと印象に残るほど、完成度の高い作品だったことは間違いありません。
ファースト・ガンダムで活躍したジムやザクⅡ、ゲルググがよりカッコよくなったデザインで、しかもそれが”局地戦用”、”特殊装備”という、マニアにはたまらない用語で説明されたモビルスーツだったのですからなおさらです。
1話1話が30分程度で、6話しかないというのも、もっともっとという飢餓感をあおり、さらにガンダムの世界へのめりこませる意味でなんとも憎い作品です。
単なる戦争モノ、戦いモノ、善悪だけで語れないストーリーが「ガンダムシリーズ」全般の魅力ではありますが、【機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争】は、人にフォーカスをあてて描いた珠玉の作品です。
ファースト・ガンダムをはじめ、まだガンダムを見たことのない人にはぜひ見てもらいたい作品であり、ガンダム正史シリーズと呼ばれる、ファースト・ガンダムの歴史で語られる「機動戦士ガンダムUC」を見てガンダム好きになった人には必見の作品であること間違いなし。
さらには、ガンダムシリーズのモビルスーツが好きな人、ガンプラが好きな人にもこの作品ははずすことができないといっても過言ではないでしょう。
【ポケットの中の戦争】解説
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(きどうせんしガンダム ダブルオーエイティ ポケットのなかのせんそう、英題: MOBILE SUIT GUNDAM 0080 War in the Pocket)は、1989年発売の『ガンダムシリーズ』OVA作品。全6話。略称は「0080」「ポケ戦」(ポケせん)。
それまでガンダムシリーズを手がけてきた富野由悠季以外が監督した初の作品である。また、ガンダムシリーズ作品では最初にOVA形式で発表・リリースされた作品です。
”ポケットの中の戦争”という題名には、戦争とは無縁だった僻地において起こった出来事、少年の目線で語られるストーリーであるということを意識しているようです。
各話のサブタイトルや物語のプロットは、アーネスト・ヘミングウェイなどの戦争文学作品の作風でまとめられています。
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』各話サブタイトル
第1話 戦場までは何マイル?
第2話 茶色の瞳に映るもの
第3話 虹の果てには?
第4話 河を渡って木立を抜けて
第5話 嘘だといってよ、バーニィ
第6話 ポケットの中の戦争
また、主人公の民間人の少年が“敵国”の兵器に憧れてそのパイロットと親交を深める点などは、映画『太陽の帝国』との類似点も指摘されていますが、制作スタッフの意見として『太陽の帝国』を意識しつつも、主旨はあくまで違うようです。
発表!全ガンダム大投票の結果からも人気がわかる!
NHKBSプレミアで3時間半にわたって生放送を行った、完全なファン投票によるガンダムシリーズの中で好きな作品やモビルスーツのランキングを決めた伝説の番組です。
これは総合テレビでも再放送されるなど、大反響であったとともに、その投票数も100万票以上を集めるなど、ガンダムファンにとってランキングは永遠の論争と言えるテーマを実現させた点で、永久保存版と言えるのではないでしょうか。
その大投票の中で、この『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は見事第11位、しかもモビルスーツやキャラクターも上位にランキングされるなど、やはりその人気の高さがよくわかります。
アニメ作品部門:第11位
モビルスーツ[メカ]部門:
第15位:ケンプファー
第50位:ハイゴッグ
第73位:ザクⅡ改
第77位:ガンダムNT-1(アレックス)
第90位:ジム・スナイパーⅡ
キャラクター部門:
第11位:バーナード・ワイズマン(バーニィ)
第82位:クリスチーナ・マッケンジー(クリス)
画像引用元:『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』公式ホームページ(2019年3月24日引用)
発表!全ガンダム大投票とは
最終的に想定を超える総計100万票以上(1,740,280件)が寄せられた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』発表!全ガンダム大投票(2019年3月24日引用)
美樹本晴彦:キャラクターデザインは「閃光のハサウェイ」と同じ人
画像引用元:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ ティザーサイト(2019年2月23日引用)
2019年冬に公開予定のガンダムシリーズ新作「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」。
実はキャラクターデザインが同じ人で、美樹本晴彦氏が担当します。
美樹本晴彦氏はこれまでガンダムシリーズの小説の表紙絵や挿絵等を担当してきましたが、そのまま映像作品でもキャラクターデザインに起用されることが多い方。
ガンダムシリーズのキャラクターは美樹本晴彦氏のことが多いといっても過言ではありません。
美樹本晴彦氏の魅力あるキャラクターがまた堪能できそうです。

美樹本晴彦 ガンダム画集 INTO THE SKY

まとめ
・ポケットの中の戦争(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)はガンダムシリーズ初のOVA作品
・単なる戦争モノではない、しっかりとしたストーリーで魅せる物語
・カッコいいモビルスーツ、ガンプラでも大人気。全ガンダム大投票でも上位ランキング。
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トップページ画像引用元:『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』公式ホームページ(2019年3月24日引用)