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『実写版ダンボ』が面白い!ブルーレイ発売前に知っておきたいアニメ版ダンボに隠されたディズニーの深いストーリー

今年映画公開された実写版ダンボ。

面白いことに実は実写版ダンボはディズニーのアニメ版ダンボとは少しお話は違っています。

アニメ版とは違った結末で腑に落ちなかった方、もしくは新しい結末から新たな価値観を得られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも原作のダンボとはどんなストーリーなのか、どんな深いメッセージがあるのかについてを、主にウォルト・ディズニーの育ちや彼の信念と重ねながらまとめました。

実写版ダンボが7月にはブルーレイ発売となりますので、こちらの記事を読んだあとにアニメ版ダンボをご覧いただくことをお勧めします。


アメリカの社会を映し出す『ダンボ』

アニメ版ダンボのストーリーが実はとても深い意味のあるものであり、それを知ると非常に面白いことがわかります。

ダンボは、親子の絆や、不可能を可能にする、また“夢は叶う”などと言ったメッセージを含んだ子供向けの作品に思いますが、ところどころに深いメッセージが込められています

なぜアメリカ社会になぞらえて作られたか、3つに分けてまとめました。

女性への偏見

この女性への偏見は意外なところに隠されています。

サーカスのシーンで、火事になった建物に取り残されているダンボの助けを求める団員が、まさにアメリカの女性に対するステレオタイプのイメージです。

大きな胸、過剰に高い声、落ち着きなく動き回る姿、濃い唇や目元

演じる団員自体の性別は明らかにされていません。

観客は“ああ、この人は女性だ”ということをすぐに理解します。

“騒がしい”や、“頼りない”、などといった印象をも与えます。

これが、アメリカに限らず世界で今でも残っている“女性”へのイメージです。

労働者の環境

働く環境

労働者の環境がわかるのは、オープニング直後のサーカスのテントを建てるシーンと、団員たちがダンボを利用して金儲けをしようと話すシーンです。

テントを建てるシーンでは、サーカスで働く予定のゾウたちも重いものを運ばされます。

おまけに雨の中。

そして、彼らには賃金は発生しません。

ダンボを利用しようと話すシーンでは、具体的に“俺たちの賃金も上げてもらおう”とも話しています。

賃金が発生しない子供のダンボを使って、自分たちの利益にしようとしているのです。

この二つのシーンでは、労働者がどのような扱いを受けていたかがわかります

厳しい環境、安い賃金、使えるものは使う、残業、等々。

ウォルト・ディズニー自身も貧しい家庭に生まれ、子供の頃から両親や兄たちも切り詰めながら、体を壊しながら働くところを見てきました

第二次産業革命後、アメリカの景気が伸びる裏側では労働者がつらい状況にいた、ということをサーカスに重ねています。

大入り満員の裏側では団員や動物が人情味もなしに使われている、ということです。

黒人

黒人への偏見

原作で黒人とされているのは、カラスたちです。

彼らはダンボのことを笑いますが、ダンボの話に涙し、羽を与え、空を飛ぶという夢に力を貸してくれました。

実はネイティブクラスの方が英語でこの映画を観ると、なぜカラスたちが黒人かお分かりいただけます。

カラスたちの英語は、黒人英語なのです。

ところどころの文法や発音が乱れています。

残念ながら、カラスのイメージは社会的に見てあまりいいものではないですよね。

今でこそ人種問題について国際社会レベルでの動きがありますが、当時は差別の対象でした。

“黒”い鳥であるということと、英語の使い方から、カラスたちは黒人に例えられていると言えるのです。

ダンボは障がい者の“神”だった

アニメ版ダンボの宗教的要素

最後に宗教的な要素からこの物語を考えてみます。

ウォルト・ディズニーは貧しいながらの敬虔なクリスチャンの家庭に生まれています。

幼いころからきちんと教会に通い、聖書を読み、しっかりと教育を受けていく中で、ディズニー作品にも自然と宗教要素が入ってくるようになりました。

障がい者、の説明は言うまでもなく耳です。

大きな耳のせいで、つまり障がい者であるせいで見下される、仕事が満足にさせてもらえない、特別な努力が必要、というアメリカ社会に警鐘を鳴らしているのです。

そしてこの物語において、障がい者と黒人の協力、つまり社会の2つのマイノリティが団結するというのはディズニーにとって必須の要素であったのです。

 

なぜダンボが神なのか。

 

そもそもダンボの登場はご存知でしょうか?

鳥に運ばれてくるのです。

それは他の動物も同じですが、まず観客に意識させるためにあえてこのような始まりにしたと考えられます。

さらに、作品中に“十字架”を探してみてください

ダンボが飛んだシーン、一瞬ダンボの影が地上に写ります。

太めですが、耳と同体がクロスし、十字架に見えるのです。

ちなみにこの飛んだシーンは、イエス・キリストの復活と重ねられているのです。

一度は空を飛ぶということをあきらめざるを得なかったものの、最終的にはサーカスの同じ舞台で復活劇を遂げます。

また、ここでキーアイコンとなるのは“電柱”です。

オープニングで列車が発車する際の電柱のアーム(電線を繋ぐ、電柱に対し垂直に設置されている棒)は3本です。

しかし、ダンボがカラスと空を飛んだ直後に写るアームは2本、そして、エンディングでダンボが母のジャンボとともに出発するシーンでは、なんと一本になっているのです。

復活と同時に十字架の完成、というかなりストレートに表現されているのです。

まとめ

アニメ版ダンボは当時のアメリカ社会を映し出す鏡という特色の強い作品でもあった。

-女性への偏見、労働者の環境、人種差別と、現代でもまだまだ解決できていない社会問題を扱う作品である。

ダンボは神として描かれている

-物語の随所にキリストを示唆するアイコンが描かれており、敬虔なクリスチャンであるウォルト・ディズニーはこの物語を「キリストの復活」になぞらえている。

-他のディズニー作品にもクリスチャンであるディズニーの影響は多く見て取れる。

おわりに

最近、メリーポピンズやアラジンなど実写版映画がたくさん公開されてます。

少し前にはマレフィセントや美女と野獣、シンデレラも実写化されていて、その豪華キャストや結末でどの作品も話題作になっています。

原作と実写版映画との結末の違いから皆さんの理解を深めつつ、ぜひ作者のウォルト・ディズニーについて、彼自身のメッセージについてを考えるきっかけになれば幸いです。

この機会にぜひ、原作や実写版映画を新しい視点を持って観てみてください。

世界各国にある“ディズニーランド”も、彼が社会に抱く疑問を取り除き、彼の理想とする社会の体現なのかもしれませんね。

 

最後になりますが、実写版ダンボがブルーレイで発売されます!


 


7月14日の日曜日、全国の店舗やインターネットからご購入いただけます。

ブルーレイディスク、DVDディスク、またメイキングやNG集、その他ダンボの世界に引き込まれるスペシャルコンテンツが収録されています。

是非チェックしてみてくださいね。

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