こんにちわ、かわうそです。
就職活動中の学生さんなら、いやというほど目にする言葉「コミュニケーション能力」。
面接対策やマニュアル本ではいやというほど出てくる類の言葉ですね。
企業の募集要項にも「要コミュニケーション能力」という文字を見かけることがあります。
ところで、ここでいう「コミュニケーション能力」とは何か、そしてなぜ大事なのか少し考えてみましょう。
こんな人に読んでもらいたい
■ コミュニケーション能力とは何かよくわからないと思っている人
■ なぜコミュニケーション能力が大事なのか知りたいと思っている人
■ コミュニケーション能力で重要なことは何かを知りたい人
コミュニケーション能力とは
【コミュニケーション能力とは】
・感情を互いに理解しあい、意味を互いに理解しあう能力。感情面に気を配って、意味をわかちあい、信頼関係を築いてゆく能力。
・非言語的な要素(相手の表情、眼の動き、沈黙、場の空気など)に十分に注意を払うことで、相手の気持ちを推察する能力(非言語コミュニケーション)
・上記の非言語的な要素により知った相手の気持ちを尊重して、相手に不快感を与えないタイミングや表現で、自分の感情や意思を相手に伝える能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「コミュニケーション能力」 最終更新 2019年1月7日 (月) 02:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)
コミュニケーションとは、言葉のキャッチボール。
自分の伝えたいことを、言葉やそのほか相手に伝わるカタチにして、相手に届けるという行為です。
自分が伝えたいことを相手に伝える、相手が発信したいことを理解する、これがコミュニケーションであり、これができる能力をコミュニケーション能力といえます。
コミュニケーションで重要なこと
円滑なコミュニケーションを行うためには重要な要素があります。
それは、
【相手の考えや気持ちを理解しながら】
【的確な言葉やツールで】
【自分の伝えたいことを伝えること】
そして、中でも最も重要なことは「相手の考えや気持ちを理解する」こと。
コミュニケーションとは相手に自分の伝えたいことが正確に伝わっているか、そして相手がそれを理解しているか。
これが大事なわけです。
相手に伝わるようにコミュニケーションをとるためには、相手が理解できる言葉やツールで伝える必要がある。
そして、そのためには、自分が相手の考えや気持ちを理解することが大事です。
しかしながら、昨今の世の中は、相手のことを考えずにコミュニケーションをとる方法が増えてきています。
そう、メールやSNSを代表とする、ITツールです。
ITツールは、利便性という名のもとに、人間のコミュニケーション能力を退化させているという指摘があります。
コミュニケーション能力は昔は嫌でも鍛えられた
携帯電話もない時代、コミュニケーションの方法は「電話」か「手紙」でした。
「電話」も固定電話しかないため、相手の自宅の固定電話に電話をするわけですが、電話をする時間は非常に気を使った記憶があります。
彼氏彼女に電話をしたい。
でも固定電話なら、相手の家族が電話を取ることになる。
いま何時だ?夕食の時間か?風呂の時間か?父親は帰ってきてるのか?
一生懸命、相手の家族のことを考え、いつ電話をするかドキドキしながら悩みました。
その点、「手紙」なら誰かに読まれるわけではないので、自由に書けますが、文字として残るため、書く内容は一生懸命推敲しました。
ちゃんと伝えたいことが伝わるか、読む方はどんなふうにとらえるか。
コミュニケーション能力の現在
今の時代、メールやSNSでは、相手がいま何をしているか、何を考えているかということをあまり考える必要がありません。
そして、TwitterやInstagramは、自分の発信したい内容を一方的に伝える、受け手側のことをあまり考える必要もないのです。
SNSでは、「炎上」という発信者の不用意な発言によって、知らぬ間に多くの人たちを傷つけ、そして怒りのコメントが集中するという現象が起こることがあります。
それは、発信側が受け手のことを深く考えずに行った結果であるといえます。
SNSの場合、受け手がどこにいるか、どういった文化背景をもって、どんな考え方をしているのか、ひとりひとりを知ることはできません。
だからこそ、発信者側は最大限の注意を払って発言をする必要があるのです。
そしてそのためには「受け手」を「想像する力」が必要になります。
この「想像する力」が大事なんです。
コミュニケーション能力の肝は「想像する力」
「受け手」を「想像する力」はビジネスの現場ではもっとも大事な要素のひとつです。
ビジネスの現場において重要だといわれる「コミュニケーション能力」というのは、まさにこの「受け手」を「想像する力」です。
この場合、必ずしも「受け手」は顔の見えない人たちではありません。
職場の同僚、部下、上司、これらは普段一緒の時間を過ごしている、ある意味、家族の次に近しい存在といえるでしょう。
それでも、昨今「受け手」を「想像する力」というものが欠けているといわざるをいえない状況があります。
「パワハラ(パワーハラスメント)」「セクハラ(セクシャルハラスメント)」「モラハラ(モラルハラスメント)」「マタハラ(マタニティハラスメント)」「パタハラ(パタニティハラスメント)」…等々
これらは、すべて「発信者」による「受け手」を「想像する力」の無さに起因する問題です。
ビジネスとは、「人」と「人」がそれぞれの目的・要望を実現するために、お互いの理想のクロスポイントを見つけていく作業。
そのとき、相手のことを考える力がなければ、ビジネスになりません。
では、どのようにしてこの能力を高めていけばいいのでしょうか。
次回、その方法についてご紹介します。
まとめ
コミュニケーション能力とは「言葉のキャッチボール」。相手に伝わるカタチにして相手に届けること。
コミュニケーションで重要なこと、それは相手の気持ちを理解すること。
携帯電話が普及するまでは家に電話をすることで、コミュニケーションを鍛えられた。
現在はSNSなどの普及で相手の情報が少ない。つまり、コミュニケーション能力の肝は「想像する力」です。