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【ビジネスNews】スペースデブリ回収 欧州で実験成功 日本のアストロスケール社は?

こんにちわ、かわうそです。

 

【ビジネスNews】では海外のニュース記事を中心にビジネスの現場でネタ話の役に立つ最新情報をお届けしていきたいと思います。

 

今回は「スペースデブリ回収 欧州で実験成功 日本の役割は?」と題してBBCニュース記事から地球の軌道衛生上に無数に散らばるスペースデブリと呼ばれるいわゆる”ゴミ”をいかに除去するか、また日本の現状についてお伝えします。

引用元:BBCNews RemoveDebris: UK satellite nets ‘space junk’ 2018年9月20日引用

 

2018年9月19日、サリー大学と欧州第7欧州のスペースデブリ除去のための「RemoveDebris(リムーブデブリス)」プロジェクトは、衛星軌道上に存在するロケットや人工衛星の残骸“スペースデブリ”を軌道から取り除く世界初の実験衛星が宇宙空間で広がるネットを利用してスペースデブリに見立てた物体を包み込むことに成功したと発表しました。

使われた衛星はイギリスの小型衛星開発企業Surrey Satellite Technology(SSTL:サリー・サテライト・テクノロジー)とサリー大学と第 7 次欧州研究開発フレームワーク計画に基づき設立されたサリー・スペース・センターによって開発・製造された実験衛星で、NanoRacks(ナノラックス)社のコンテナと再利用可能なロケット開発を目指すSpaceX(スペースエックス)社の宇宙ロケットにより今年の4月上旬に打ち上げられ、ISS(国際宇宙ステーション)にある日本の実験モジュール棟に収納されました。

 

The RemoveDEBRIS platform will be launched to the International Space Station (ISS) using a NanoRacks service and Space X rocket in 2018. The sequence of launch is described as follows. The platform is packed in specialist boxes which are launched to the ISS. The boxes are unpacked by the astronauts and installed on a slide table. The slide table moves into the ISS Japanese module and a special robotic arm grapples the platform and moves it outside the ISS. The arm then releases the platform in a very specific direction and the mission begins.

The satellite was designed, built and manufactured by a consortium of leading space companies and research institutions, led by the Surrey Space Centre at the University of Surrey and funded in part by the European Union Seventh Framework Programme

サリー大学

引用元:University of SURREY>SURREY SPACE CENTER 2018年9月21日引用

スペースデブリとは宇宙ゴミのことです。

スペースデブリの問題は、少し前から言われ始め、いまではスペースデブリの問題なくして軌道衛星上に衛星を投入することはできないくらい深刻化しています。

スペースデブリ

引用元:2016 IDEA OSG 1 2018年9月21日引用

スペースデブリの元になるのは人工物です。

衛星を打ち上げる技術を持ち始めてから人類は無数のロケットを打ち上げ、静止衛星軌道上に衛星を投入してきました。

半世紀近くたったいま、すでにその役割を終え、ただ軌道上に放置されている衛星が無数にあるといいます。

そして、その大半が自力で動くことができないため、半永久的に地球の周りをまわっているわけですが、自力で動けないがために衛星同士がぶつかり合って破壊され、その破片がさらにデブリとなって、まるで小惑星のように地球のまわりをとりまいています。

このデブリは静止軌道上で毎秒数キロという高速で周回しています。

たとえ、ボルトナットひとつでも衝突すると弾丸を撃ち込まれるのと同じような威力をもち、宇宙服は簡単に破壊されてしまうなど致命的な事故を起こしかねません。

このスペースデブリをいかに除去するかが、昨今宇宙環境での大きな問題のひとつとなっているのです。

スペースデブリの恐怖

 

 

ところで、スペースデブリと聞いて日本のベンチャー企業を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、「ASTROSCALE(アストロスケール)社」です。

 

アストロスケール社

引用元:ASTROSCALE PTE. LTD. (ASTROSCALE)  2018年9月21日引用

 

アストロスケール社は昨年11月にサリー・サテライト・テクノロジー・リミティッドと提携したことを発表しています。

そう、今回欧州で実験を行ったプロジェクト団体に参加している企業のひとつとまさに提携していたのです。

アストロスケール社はさらに、今年の7月に衛星をコントロールするためのアンテナを開発したというリリースを出しました。

National In-Orbit Servicing Control Facility to be built in UK to help remove space debris

そう、欧州のRemoveDebrisを支援するための設備だといいます。

2018年11月現在、プレスリリースは削除されています。

提携が解消されたのでしょうか。

 

つまり、アストロスケール社も何らかの形で、今回のスペースデブリ除去プログラムに参画しているのかもしれません。

ただ、少し不思議なのは、今回の欧州の実験でアストロスケール社の名前がないことです。

以下、サリー大学のサリー・スペース・センターのページに記載されている、各団体の役割についてです。

ご覧の通り、アストロスケール社の名前はありません。

  • Mission & Consortium coordinationー SSC (UK)
  • Satellite system engineering -ASF (France)
  • Platform & Avionics – SSTL (UK)
  • Harpoon – Airbus (UK)
  • Net – Airbus (Germany)
  • Vision Based Navigation – CSEM (Switzerland)/INRIA/Airbus (France/Toulouse)
  • Cubesat dispensers – Innovative solutions in space (Holland)
  • Target cubesats – Surrey Space Centre (UK)/STE
  • Dragsail – Surrey Space Centre (UK)

欧州の実験では、ISSの日本の実験モジュール「きぼう」棟に格納され、そのマニュピュレーターから発出されました。

ここでは日本の技術が使われているにも関わらずです。

マニュピュレーター

 

アストロスケール社では、2019年に実証実験のための小型衛星を打ち上げるとしています。

アストロスケール社のスペースデブリの方式はどうやら磁石を使ったものらしいのですが、詳細はまだはっきりしていません。

ただ、今回欧州がさきがけて実験を行い、さらに成功をさせたということで大きな注目が集まっていると同時に、日本が先陣を切っていたはずのスペースデブリ除去分野で後れをとったといわざるを得ないかもしれません。

 

欧州のスペースデブリ除去については、政府が後援をしています。

スペースデブリの問題は民間には扱いづらい要素もあります。

なぜなら、スペースデブリ除去によってどのような収益が得られるかが未知数のためです。

宇宙空間という広大且つ過酷な環境下でスペースデブリを除去するというとほうもない取り組みにはこれまたとほうもない資金が必要になります。

民間会社がビジネスとしてできる規模を超えています。

 

よって、今後は政府が支援を行い、技術力を高めていき、ゆくゆくはその技術をつかって宇宙空間でのビジネスを実現していくという道筋を描かないと、とてもじゃないですが立ち行かないでしょう。

そして、日本には今回欧州の実験でも利用されたようにその技術力があるのですから、その技術力をさらに高めていくことが必須と考えますがいかがでしょうか。

 

将来の宇宙ステーション

スペースデブリの見え方
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